シャルレは関西にある下着メーカーとして、また代理店など独自の販売戦略で有名です。2006年に会社分割を行い持株会社化し、持ち株会社を株式会社テン・アローズとして再出発を図っています。現在は一線を離れた創業家が経営復帰をしています。シャルレの創業は意外にも1975年とまだ歴史は浅いですが、ホームパーティー形式の試着会という訪問販売形式をとり販売を拡大してきました。
シャルレのホームパーティー形式は実際に商品を試着して、商品を確かめてもらい購入する手法を取っています。 シャルレは主婦やOLなどと代理店契約を結び、婦人下着をはじめ化粧品などを販売しています。シャルレの商品はデパートや小売店、インターネット通販などでは買うことができません。
シャルレの商品は代理店や特約店経由で販売するシステムを取っていて二千以上の代理店や約18万店の特約店があり、そこから商品の購入ができるのです。 シャルレといえば最近物議を醸し出したのが2004年4月、経験のない女子バレーボール元全日本代表選手の三屋裕子氏がシャルレ代表取締役社長兼最高経営責任者就任したことは、異例の人選として話題を呼んだのですが2006年に突然の解任でも話題を呼びました。三屋裕子氏のCEO就任、低迷の続いていたシャルレの建て直しに親族会社以外の分野から人材を求めた結果でした。就任三年目を迎え増収に転じた矢先にシャルレの創業一族の動議で三屋氏が解任されたことは世間に衝撃を与えました。 確かに三屋裕子氏が就任してからシャルレの業績が上がっていきました。ただ専門家の中には業績が上がったのは景気が回復していった影響で三屋氏の手腕によるものではないとの声も聞かれます。
今回の解任劇は創業一族が三屋氏の手腕を評価していないのと両者に確執が出来ていたのが原因ともいわれています。上場企業として株主に責任を持つ以上、業績回復のために改革をすすめることは当然の義務です。しかし彼女の起用がただの話題作りの広告塔として考えられていたとしたら・・と思うと残念でなりません。経営者としての経験のない三屋裕子氏を起用したことにはどうしても疑問が残ります。 今回の事は強引なまでの強攻策で経営陣を解任し、また会社を追われた三屋裕子氏に同情する声も多く聞かれます。その反面株主の権利は守られなければなりません。シャルレにかぎらず今ある大手企業も、親族会社から上場会社になる過程で、シャルレと同じような道程を辿ってきたところが多くあります。今後のシャルレがどうなっていくのか見守りたいですね。

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